当社では雇用促進についても考慮しています。野菜の植え付けと収穫については、機械化(自動化)するという方法がありましたが、あえて手作業の部分を残しました。
昨日まではサラリーマン、今日からは野菜生産農家―という転身も可能です。従来のような農事の専門的知識が要らないのです。特に高齢者と軽度身障者の職場を消したくないと考えました。未来型高床式農床システムは各個にジャッキ機能を備えており、作業者の活動具合に合わせて設置することができますから、平地であれば車椅子での作業も可能です。働く人たちの負担が少しでも軽くなるよう考えられているのです。
このたびの東日本大震災では、太平洋岸の各地で津波や地盤沈下により、海水を被った田畑が増えました。塩害が消えるまでには4・5年以上掛かるそうですが、その間、塩に強いトマトやヒマワリばかりを作るわけにはいきません。この点、当社の未来型高床式農床システムが被災田畑の上に据えられれば、葉物野菜なら植え付け後、約1か月で地域の食卓に上がります。大震災被災地でも未来型高床式農床システムを設置すれば“地産地消”ができるのです。現在、当社では被災地への呼び掛けも行っております。