商品価値の高い育成農産物

大阪府四條畷市内に未来型高床式農床システムによる農法の実験地があります。広さ1反(300坪=18m×54m)の土地に2階建て(1階の高さ1.5m)の同システム28台を連結させた棟を8棟据え、これをパイプハウスで覆うという形です。

各農床(ベッド)へは当社が選別する最適の砂を敷き、水と液肥は側道に設置された潅水装置から(予め設定されたプログラムにより)定期的に散布されます。当社では昨年春より10回(12か月間)にわたり、生産できた野菜(チンゲン菜・ほうれん草・サラダ菜・小松菜など)を関西方面のスーパーマーケットへ出荷しました。モデル・システムは現在も順調に稼動しておりますが、このところは問い合わせが来ております。会社勤めを終えた(定年退職後の)方からの電話もありました。退職金を利用して……ということだったのでしょうか、時代の流れを感じます。

平面地の有効活用 段々(畑)地の有効活用